黄色い目の魚
e0087134_1895755.jpg黄色い目の魚
佐藤 多佳子 (著)




『黄色い目の魚』は、通ちゃんのアトリエの壁にいる。赤茶色の木のごつい額に入り、スゲエえらそうになったクレヨン画だ。私があれを描いたのは、小学校一年の時だった。動物という課題で、三角の黄色い目をした太ったいやあな魚を描き、先生にもっといやあな顔をされた。
「みのりちゃん、魚は動物じゃないのよ」
 先生は書き直すように言ったけど、私は他のものを描く気になれなかった。動物じゃないってだけで、そいつをボツにするのがイヤだったんだ。絵は教室の一番暗い壁際の下隅に貼られ、魚はますますギロギロと目つきが悪くなった。なのに、通ちゃんは、ヤツがいいって言うんだ。もって帰るときにくしゃくしゃになったへたくそなクレヨン画を自分のアトリエの壁に飾っちまった。


たまたま手にした文庫。リンク先は違うけど、、
「黄色い目の魚」という、ちからのあるタイトルに惹かれて読みました。
買ったのは5時間前??、本屋さんで見つけたあとすぐに、
近くのスタバでコーヒーを注文して、3時間読み続けました。
その間、お手洗いとおかわりを一回ずつ。


私は、からっぽのバスタブに入ったことはないけど、
ミノリに共感できる人は多いんじゃないかな?

それに、ストーリもいいけど、文章も読みやすいし、
形式もちょっと変わってて、この作品すきです。

・・・佐藤多佳子さんの作品、他のも読んでみようかな?








内容(「BOOK」データベースより)
マジになるのって、こわくない?自分の限界とか見えちゃいそうで。木島悟、16歳。
世界で最高の場所は、叔父の通ちゃんのアトリエ。ずっと、ここに居られたらいいと思ってた。キライなものを、みんな閉め出して…。村田みのり、16歳。鎌倉、葉山を舞台に木島とみのり、ふたりの語りで綴られるまっすぐな気持ちと揺れる想い。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
佐藤 多佳子
1962年、東京都生まれ。1990年、「サマータイム」で月刊MOE童話大賞、『イグアナくんのおじゃまな毎日』で98年に日本児童文学者協会賞、99年に路傍の石文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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by harkul | 2006-03-26 18:47 |


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