ドラッカー,ピーター・F.
米クレアモント大学教授で、20世紀を代表する知の巨人。1909年にハプスブルク帝国の首都ウィーンで生まれる。1933年、ナチスドイツの不評を買う論文を発表し、英国へ脱出。米国移住後の1939年、処女作『経済人の終わり』を刊行、後の英首相ウィンストン・チャーチルから評価される。第2次世界大戦中、ゼネラル・モーターズ(GM)のコンサルタントを引き受けるなどで、マネジメントの大家へ。1949年から22年間ニューヨーク大学(NYU)教授、1971年から現職
Amazonから略歴を抜粋。
今年の11月11日に他界してしまったドラッカーさん。
テキストにも出てきた有名な人です。
今月のはじめに
買いました。今日から読み始めてます。。
以下Amazonよりレビューの引用。
世界的なマネジメントの権威、一世紀を語る, 2005/12/11
レビュアー: 日本 - 自分が書き込んだレビューをすべて見る
今年11月11日、96歳を前に他界した氏は、大学教授、コンサルタント、文筆家として「20世紀産業界の発展に最も寄与した巨星」という言葉がふさわしい。
世界の新聞ランキング1位の英フィナンシャル・タイムズ紙は、最も影響力のあるビジネス作家や経営専門家を1位と評したことは何よりの証である。
チャーチル英首相が激賞し、米・英等の政府からGE、GM、IBM、インテル、マッキンゼーソニー、松下、セブン&アイ、NECなど超一流企業にいたるまで、直接・間接的に経営変革に多くの功績を残す。あのGEのジャック・ウェルチ氏の革命を指南したのも氏である。
氏は未来などすべてを俯瞰しているかのように洞察力は鋭く、経済・社会・文明の潮流を読み取り、ソ連崩壊や、知識社会、高齢化社会到来の予言、そして日本が経済大国になると論文を書き、いち早く日本の可能性を見抜いた欧米人でもある。組織と経営のマネジメントの概念を発明し、民営化、分権化、知識労働者、目標管理は氏による造語である。
本書は今年2月に日経新聞の連載「私の履歴書」をまとめたもので、訳者解説で逸話や背景説明など加わり理解を深めてくれる。書き下ろしとしては最後の作品で、かつ唯一の自伝で日本語版限定である。
台頭する前のヒトラーに取材した話。ハーバード大の誘いを4回も断り、過去3年では8割は無報酬でNPOへ振り向け生涯現役であり続けたこと。妻と一緒に北海道へ2週間旅行し、当時は人も少なく息をのむほど美しかったといい、源氏物語を読み、日本画のとりこになるなど、ひいきになったのは日本だけと語っている。日本の強さ源泉は家族意識で、日本人は日本的経営を捨てるべきでないとの言葉は示唆に富む。
人口3万程度の地方都市で質素な平屋に住む氏が、タイプライターを打って執筆している姿の写真は感慨深い。氏の遺した言葉は、今後も多くの者を導き覚醒させることであろう。